「次のパッチまでいつもより長く待つことになるかもしれない」Slay the Spire 2 のベータが8月14日から動いていません
Mega Crit は8月14日のベータパッチ v0.111.0 で、インドネシア語のローカライズ、全プレイアブルキャラクターの低HP待機モーション、8系統にわたるカード調整を入れ、同じ告知で次のパッチが遅れる可能性を先に書きました。2026年9月3日時点でも、そのビルドが最新のままです。

パッチノートの最初の1行が、変更点ではなく日程の話であることがあります。Mega Crit が2026年8月14日に Steam へ掲載した Slay the Spire 2 の「Beta Patch Notes - v0.111.0」がそれです。8月の最終週はチームが休みに入るので27日のパッチはない。それとは別に、次のパッチまで全体としていつもより長く待つことになるかもしれない。大きく、多くの人が待ち望んでいるコンテンツへ焦点を移したから、という理由が添えられていました [1]。
2026年9月3日の時点で、その一文はそのまま当たっています。Steam の公式アナウンス欄に、v0.111.0 より新しいベータパッチノートが20日間ひとつも掲載されていません。つまり、このパッチが何を変えたのかが、しばらくのあいだこのゲームの現在地になります。
2週間おきに回っていた時計
Slay the Spire 2 は Mega Crit が手がけるローグライトのデッキ構築ゲームです。カードを1枚ずつ拾ってデッキを組み、そのデッキで塔を1階ずつ登り、倒れたらまた最下層から登り直します。続編は2026年3月5日に Steam の早期アクセスで販売が始まり、日本での販売価格は2,800円です [3]。
パッチノートの頭に付いたベータは、その早期アクセスのさらに内側を指します。Steam には同じゲームに複数のビルドを並べ、プレイヤーが自分で選んで受け取る仕組みがあり、Mega Crit はそのうちのベータブランチへ試験中の変更を先に出しています。アナウンスの一覧を並べると間隔が見えます。v0.108.0 が7月3日、v0.109.0 が7月17日、v0.110.0 が7月31日、そして v0.111.0 が8月14日。2週間おきの並びは、そこで途切れています。
インドネシア語の導入と、瀕死のときの立ち姿
止まる前の最後の1本として見ると、v0.111.0 は小さくありません。テキストの項目には、インドネシア語ローカライズの導入が並んでいます。ただし原文には英語フォールバックが併記されています。未翻訳の箇所は英語のまま表示されるという意味なので、画面全体がインドネシア語に入れ替わる状態ではありません [1]。2026年9月3日時点で、Steam ストアページの対応言語欄にインドネシア語はまだ載っていません [3]。
アートの変更はすぐ目に入ります。プレイアブルキャラクター全員に低HP待機モーションが追加されました。体力が残り少なくなると、その場に立っている姿勢が変わるということです。Mega Crit は、死に近づいたときにせめて見て楽しいものがあるように、と書いています。カードの立ち絵も5枚描き直されました。Hibernate、One For All、Cacophony、Underworld、Midnight です [1]。
バランスはおおむねプレイヤーに厳しい方向へ動きました。Ancients の Tezcatara’s Brightest Flame はカードで、最大HPの減少が1から2へ増えました。Nonupeipe’s Beautiful Bracelet はカードではなくレリックで、エンチャントするカードを自分で選ぶ形から、ランダムな4枚をエンチャントする形に変わりました。敵は7種類が強化されています。Axebot は Hammer Uppercut のダメージが 12(14) から 14(18) へ上がり、復活するたびに最大HPを10ずつ得ます。Mechaknight は火炎放射のターンに 8(12) のダメージを追加で与えます。括弧内の数値が何を指すのかはこの告知に定義がないため、ここでは原文の表記をそのまま移しています [1]。
無色カードの Rend はコストが2から1へ下がった代わりに、基礎ダメージが 15(18) から 10(12) へ減りました。Salvo と Splash はレアリティを入れ替え、Splash が Rare、Salvo が Uncommon になっています [1]。
系統ごとに手が入った箇所
系統別の変更は8つにまたがります。Ironclad の Expect a Fight は名前だけ残して中身が入れ替わりました。手札のアタックの枚数だけエネルギーを得るコスト 2(1) のカードだったものが、コスト3の防御カードになっています。ブロックを 15(16) 得て、持っている筋力1につきさらに 5(8) のブロックを得ます。同じ系統の Forgotten Ritual はエネルギーを得るのにカードの消滅が不要になり、Rampage は基礎ダメージが9から10へ、増加ダメージが 5(9) から 5(10) へ上がりました [1]。
Defect の Hyperbeam も形が変わりました。全体に 30(38) ダメージを与えて集中を3失うカードが、24(30) を与えてこのターンのあいだだけ集中を3失うカードになっています。ダメージを削る代わりに、失う分を1ターン限りにした取引です。同じ系統では Thunder のダメージが 6(8) から 8(11) へ上がり、Null の脱力付与と Synchronize の集中がそれぞれ 2(3) から 1(2) へ下がりました [1]。
残りは短く並べます。Silent の Blade of Ink は Inky エンチャントによる追加ダメージがなくなり、脱力の付与だけが残ります。Mirage はアップグレードでコストが下がる形から、消滅が付いてアップグレードでその消滅が外れる形に変わりました。Regent は Alignment のスターコストが3から2へ、Guiding Star のスターコストが2から1へ下がった代わりに、Guiding Star のドローがこのターンから次のターンへずれ、Regalite レリックのブロック獲得が6から4へ減りました。Necrobinder は Shroud のブロックが 2(3) から 3(4) へ上がり、Time’s Up から消滅が外れています [1]。
操作と処理にも手が入りました。Eキーでカード選択を確定する操作が再びできるようになり、ターン終了時効果を持つカードが多いときの再生が速くなりました。パフォーマンスの項目には、日本語の画面に直接かかわる1行もあります。日本語、中国語、韓国語、タイ語、ロシア語のテキストが最初に表示されるときのカクつきを軽減した、という記述です [1]。
8月27日が空いている理由
同じ日に出た8月のニュースレターが、空白の長さをひとつ書いています。チームは新しいコンテンツに取りかかっているが、そのどれかがベータブランチに届くまで少なくとも1か月はかかる、という一文です。何を作っているのかも明かしています。代替の Act 2 と、新キャラクターです [2]。
いま遊んでいる人にとって、これで変わることは多くありません。8月14日以降に届いたものはなく、v0.111.0 が現行のビルドで、隔週でアナウンス欄を見に行く習慣は9月半ばまでたたんでおけます。ひとつだけ確認する価値があるのは、自分がどのビルドを受け取っているかです。上に並べた強化と弱体はすべてベータブランチの話なので、そちらを選んでいなければ、自分の画面はまだその手前にあります。
Mega Crit が決めていないのは、その最低ラインの向こう側です。1か月を超えてどれだけかかるのか、代替の Act 2 と新キャラクターのどちらが先に来るのかは、どの告知にも書かれていません。
出典
[1] Mega Crit. Beta Patch Notes - v0.111.0. Slay the Spire 2 Steam 公式アナウンス、2026年8月14日。
[2] Mega Crit. The Neowsletter - August 2026. Slay the Spire 2 Steam 公式アナウンス、2026年8月15日。
[3] Valve. Slay the Spire 2. Steam ストア、2026年9月3日確認。
スクリーンショット
画像: Steam 公式素材



