まだ誰も遊べない『アストラエ・オラティオ』で、今日確かめられるのはどこまでですか
東京に身分を隠して暮らす魔法使いたちを行政として管理する役所へ、末端の地方公務員が配属されるところから始まるモバイル収集型RPGです。開発はDynamis One、パブリッシングはNCSOFT。2026年9月3日時点で配信日もストアページもなく、押せるのは9月21日正午に締め切られるCBTの応募フォームだけ。価格もガチャの確率も、どの発表にもまだ出ていません。

配属先は魔法使い担当の部署でした
主人公の仕事は魔法ではなく行政です。公式サイトのシノプシスは、末端の地方公務員である主任が特区庁という得体の知れない機関へ配属されるところから始まります[2]。特区庁は正体を隠して東京に住む魔法使いたちの行政管理を統括する役所で、主任はこの街で起きる魔法使いがらみの問題をひとりで処理する立場に置かれます[2]。
役所の言語づかいは名称にまで及んでいます。正式名称は裏令指定特例区域管理庁で、キャラクターページの所属欄にはその名前がそのまま印字されています[2]。魔法使いの勢力も、港区少女たちのまほ活、文京の薔薇、清蘭同友会、領地管理会特区庁支部というように、東京の区名と結社名を混ぜた形で分けられています[2]。勢力図が組織図として描かれているわけです。
舞台は実在しない1889年の東京です。世界観ページは、技術も文化も文明も私たちの知るものより百年ほど加速した世界だと説明し、東京タワーの完成を目前に控え、万博に向けてお台場の埋め立てを急いでいる状況だと添えています[2]。実際の歴史とずれた世界なので、年号を現実の年表に当てて読むと合いません。
ジャンル表記は二つの公式資料で少し違います。公式サイトのメタ説明は新伝奇魔法RPGと書き[1]、NCSOFTの発表は魔法と行政をテーマにした新伝奇サブカルチャーRPGと書きます[6]。新伝奇は、見慣れた近現代の都市に怪異を重ねる日本のジャンル用語です。知っている街に魔法を一枚かぶせた話、と読めば足ります。
応募は9月21日正午で締め切られます
いま実際に押せるのはCBTの応募フォームひとつです。サイトのスクリプトに埋め込まれた募集設定は、タイトルがCBT事前登録、期間が2026年8月19日正午から9月21日正午まで、サービス地域がglobalとなっています[2]。NCSOFTが8月19日の発表で告げた締切と一致します[3]。肝心のテスト日程は、まだ公開されていません。App Storeにはこの名前で該当するアプリがなく、Google Playにも事前登録ページがありません[9]。
応募条件も同じ設定に並んでいます。配布ストアはApp StoreとGoogle Play、応募方法はメール認証で、使い捨てメールは弾かれます。ひとりが国を変えて重複応募することはできず、年齢の下限は16歳です[2]。
この名前がいま目につく理由は来週の日程にあります。NCSOFTは8月21日に、9月17日から21日まで幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ2026へ本作の単独ブースで出展すると発表しました[4]。会期と応募締切が重なっています。
その直前にはコミックマーケットがありました。8月18日の発表は、8月15日から16日まで東京ビッグサイトに出展し、ティザーアートブックとコンプリートセットが二日連続で完売したと書いています[5]。完売はこの2種についての話で、ほかのグッズの結果は発表に含まれていません。
クレジットに並ぶ二つの社名
作る会社と売る会社が別です。開発がDynamis One、パブリッシングがNCSOFTです。公式サイトの構造化データはパブリッシャーをNC、開発をDynamis Oneと記し[1]、NCSOFTの発表も開発元としてディナミスワンを併記しています[6]。同じ発表が、本作の以前の呼び名がプロジェクトATだったことを明かしています[6]。
開発元の経歴は、ゲームの紹介より先に検索結果に出てきます。聯合ニュース2025年2月26日の記事は、この会社を『ブルーアーカイブ』の制作に参加した開発陣が中心となって設立した会社だと伝えています。ソウル警察庁の産業技術安保捜査隊は2025年2月24日、ソウル瑞草区の社屋を家宅捜索しました[7]。容疑は、前職のネクソンゲームズを退職する際に開発中だった未公開新作の資料を無断で持ち出したというものです[7]。
捜査はその年の秋に一段進みました。聯合ニュース2025年10月17日の記事は、警察がパク・ビョンリム代表らをソウル中央地検へ在宅送致したと伝えています[8]。同じ記事によると、パク代表はネクソンゲームズで『ブルーアーカイブ』のPDを務め、2024年4月にシナリオディレクターやアートディレクターらとともに退職して会社を設立しました[8]。会社側は、容疑の内容には事実と異なる部分が多いと反論しています[8]。
記録はそこで止まっています。2026年9月3日時点で起訴や判決の報道は確認できておらず、送致より先を読み込むことはできません。ただ、キャラクターを何年もかけて集める種類の遊びなので、開発元に係属中の刑事事件は最初の課金より前に知っておく条件に入ります。
価格表は空欄で、その形はアンケートから漏れています
課金の設計は何ひとつ発表されていません。2026年9月3日時点で基本価格も、アプリ内課金の範囲も、バトルパスの有無も、確率の公表もありません。サイトのスクリプトを全文洗っても、確率にあたる語が四言語のどれでも一度も出てきません[2]。
ショップはコードの中にだけ存在します。スクリプトは環境別のショップ先としてastraeoratio-shop.plaync.comを持ち、国別の対応表は韓国にだけ値が入っていて残りは空文字です[2]。そのアドレスは9月3日にも開きません。
商品の形が透けて見えるのは応募アンケートです。設問13は、普段サブカルチャーや収集型のゲームで自分の課金傾向にいちばん近いものを選ぶよう求めます[2]。選択肢は四つ。前の二つが、課金せずに遊ぶ、月額やシーズンパスなど基本的な商品だけ買う、です。後の二つが、新規やピックアップのキャラクターが出ると時々買う、欲しいキャラクターやコスチュームのために積極的に買う、です[2]。
アンケートの設問は商品発表ではなく、応募者の傾向調査です。それでも、月額、シーズンパス、ピックアップキャラクター、コスチュームという四つの軸を開発元が自分の書式に先に書き込んでいた事実は残ります。同じ設問は英語版と韓国語版のアンケートにもそのまま入っています[2]。
ひとつ前の設問が構造を裏づけます。設問12はキャラクターの獲得と育成でいちばん影響する要素を尋ね、選択肢に環境上位の圧倒的な性能や、特定のデッキを完成させるためのスキルシナジーが並びます[2]。引いて、育てて、編成を組む作りだということです。
応募するかどうかを決める材料
最初の10時間がどうなのかは、まだ誰も知りません。完成したビルドを起動した人が社外におらず、テストの日程すら出ていません[3]。この記事の点数も、今日までに公開された資料を測った値であって、プレイ時間を測った値ではありません。
規模はキャラクターページから読めます。日本語ページの項目は33件で、サイトが付けた分類はPLAYERが10件、NPCが22件、ENEMYが1件です[2]。操作できる側が10人という段階なので、収集型としての幅はテストが開いてから見えます。声優表記のある項目は17件、名前でいうと15人で、全員が日本の声優です[2]。
声がないのは主人公だけです。主任はキャラクター一覧にNPCとして載っていて、声優欄が空のままです[2]。プレイヤーが座る席を、しゃべらない公務員として空けてある作りです。
対応する機械と言語は狭めです。CBTの配布先はApp StoreとGoogle Playの二つで、PCや家庭用機の予定はどの公式資料にもありません[2]。公式サイトは韓国語、日本語、英語、繁体字中国語の四つのロケールだけを出し、CBTの対応言語も同じ四つです[1][2]。簡体字中国語のページがないため簡体字の公式表記そのものが存在せず、繁体字版はローマ字を捨てて阿索拉:星之祈願という別の名前を名乗っています。
応募して損がない人ははっきりしています。日本のサブカルチャー系キャラクターゲームが好きで、ゲームがまだ無い段階の設定を読むこと自体が楽しめる人です。逆に、確率の公表と月の課金上限を確かめてから始める人には、今日読むものがありません。その種の数字がひとつも出ていないからです。
今日できることは二つです。公式サイトのCBTページでメール認証を通して応募を出すか、9月21日正午を過ぎてから見直すかです。国を変えた重複応募はできないので、どのストアのアカウントで出すかは一度で決める必要があります[2]。
もうひとつの分かれ目は9月17日です。NCSOFTの発表は単独ブースとしか書いておらず、試遊ビルドには触れていません[4]。幕張メッセで画面に触れるのか、映像とグッズだけが並ぶのかは、その週になってわかります。
出典
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『アストラエ・オラティオ』公式サイト(韓国語)、メタ説明と構造化データ: https://astraeoratio.plaync.com/ko-kr/index
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公式サイトのスクリプトバンドル(世界観、キャラクター、CBT募集設定、応募アンケート): https://assets.playnccdn.com/static-astra/8th-f7491bf876b4e8b8db3327b9/v1.10.11/js/index.js
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NCSOFTニュースルーム、2026年8月19日、CBT参加者募集: https://about.ncsoft.com/news/article/AO_update_20260819
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NCSOFTニュースルーム、2026年8月21日、東京ゲームショウ2026出展: https://about.ncsoft.com/news/article/AO_update_20260821
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NCSOFTニュースルーム、2026年8月18日、コミックマーケット出展: https://about.ncsoft.com/news/article/AO_update_20260818
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NCSOFTニュースルーム、2026年4月30日、ティザーサイト公開: https://about.ncsoft.com/news/article/astraeoratio_update_260430
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聯合ニュース、2025年2月26日、警察によるディナミスワンの家宅捜索: https://www.yna.co.kr/view/AKR20250226128500017
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聯合ニュース、2025年10月17日、検察への送致: https://www.yna.co.kr/view/AKR20251016144000017
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Apple iTunes Search API、2026年9月3日時点で該当0件: https://itunes.apple.com/search?term=Astrae+Oratio&entity=software&country=jp&limit=10
スクリーンショット
画像: NCSOFT 公式素材


