発売2日で100万人、その後の半月で『How to Fish』のパッチ告知は8回でした
物理演算で動く協力釣りゲームです。8月20日に発売され、3日後に開発元が釣り人100万人を超えたと告知しました。9月4日集計のSteam最多プレイチャートでは8位です。支払いは880円の一度きりですが、ゲームの中には魚を賭ける博打の卓が別にあります。

Steamの最多プレイチャートの8位に釣りゲームが入っています。Valveが9月4日付で集計した順位で、同じ集計に載っているその週の最高同時接続は104,048人です[5]。一週前の集計では5位でした[5]。
作品名は『How to Fish』、8月20日にSteamで発売されました[1][2]。その3日後、開発元が告知を一本出しています。題は「1 MILLION FISHERMEN IN 2 DAYS?!?!1?」で、本文は釣り人100万人を超えたという礼と、コンテンツを追加するという約束の二行だけでした[4]。
その後の半月でパッチ告知が8回出ています[4]。以下の数字はすべて、2026年9月5日にSteamストアと開発元の告知から直接読んだ値です。
魚を釣って、殺して、売って、銃を買います
Steamの説明はこの作品を1〜4人用の物理演算ベースの釣りシミュレーターと書いています。酒を飲みながらボートを走らせていて小さな島にぶつかり、家へ帰るには釣りを覚えるしかない、という導入です[3]。
ストアが自分で並べた「やること」の一覧が、この作品の性格をそのまま示します。魚を釣り、殺し、売ります。手ぶらで始めて金を稼ぎ、良い装備と武器を買います。クエストを終えてボスを倒すと、より危険な生物とより良い装備が待つ次の島が開きます。魚の希少変種を集め、トリックショットを決めて収入を増やし、博打で金をさらに増やします[3]。
最後の二行がこの作品の印象を決めます。スクリーンショットに写る島の店の板壁には、釣り竿とルアーの隣に拳銃と短機関銃と軍用ナイフとダイナマイトが並んで掛かっています。釣りゲームという言い方は半分しか当たっていません。
Steamの公式ジャンル表記はアクション、カジュアル、インディー、シミュレーションです[2]。ユーザーが多く付けたタグはマルチプレイヤー、オンライン協力、釣り、協力、インディー、シューター、一人称、物理演算の順で、その一覧の途中にサイコロジカルホラーが挟まっています[3]。実績は28個です[2]。
ストアの説明は1〜4人、パッチノートは8人
発売翌日のパッチ1.0.4が8人部屋を開けました[4]。それでもストアの説明は今も1〜4人用のままです[3]。遅れているのは買う側ではなく売る側です。
部屋の作り方はその後も手が入り続けました。8月22日のパッチは招待からしか入れない非公開の部屋を追加し、入ってきた瞬間に卓を終わらせてしまう挙動も塞ぎました[4]。8月27日のパッチはチャットの書式機能を丸ごと外しています。他人の卓を壊す人たちがそれを悪用していた、と告知に書かれています[4]。
ここから読めることは二つです。この作品が見知らぬ人と混ざる作りで出たこと、そして開発元が発売後にその作りを急いで締めていることです。今から入るなら招待制の部屋を使うほうが楽です。
音声もゲームの中にあります。9月4日のパッチ告知に、ボイスチャットのライブラリを4.3に上げて不具合をいくつか直したと書かれています[4]。
ルーレットとスロットがあるのに、現金は通りません
購入欄には880円のボタンが一つあるだけです[3]。米国価格は7.99ドルで、9月5日時点の割引率はどちらも0%です[2][3]。発売告知が伝えた初週38%の割引はすでに終わっています[4]。
そのボタンの下には何もありません。ストアページにアプリ内課金の表記が無く、ダウンロードコンテンツの欄も無く、アプリ情報の応答にDLCの項目自体がありません[2][3]。バトルパスもシーズンパスも見当たりません。
一方で、島には博打の卓があります。ストアの「やること」一覧が博打で金を増やせと書いており[3]、9月1日のパッチは6番目の島のルーレット台が賭けにくい位置にあるとして場所を動かしました[4]。8月22日のパッチは4K解像度でスロットを回すとスキンが見えなくなる不具合を直しています[4]。
Steamの成人向けコンテンツ説明の欄に開発元が書いた一文が、その性格をはっきりさせます。魚への漫画的な暴力と、魚を賭ける博打が含まれ、現金は使われないという内容です[3]。賭けるのは魚とゲーム内の金です。
つまり財布が開くのは最初の一度きりで、島の博打は現金の外側で回ります。それでもルーレットが回る画面そのものが苦手なら、その点を知って買うほうがいいでしょう。
1GBのダウンロードと、セーブが消えていた四日間
最低動作環境が目立って低いです。Windows 10以降、Intel Core i5-5257UまたはRyzen 3 1200、メモリ8GB、GeForce GTX 1050またはRadeon RX 460、そしてストレージ1GBです[3]。この誌面で扱った作品が60GB以上を求めるのと比べると、インストールがほとんど負担になりません。ブロードバンド接続は必要です[3]。
代わりにセーブ周りは荒れました。8月23日のパッチが読み込み前にセーブデータを検査するようにし、翌日のパッチが破損を直せたはずだと書き、9月1日のパッチが破損検査とバックアップを一緒に入れました[4]。Steam Cloudでの保存は9月4日のパッチでようやく入っています[4]。発売から半月のあいだ、セーブはその一台の中にしかありませんでした。
同じ9月1日のパッチは二つを追加で伝えています。Steam Deck Verifiedになったこと、GeForce NOWで動くことです[4]。アプリ情報のプラットフォーム値は今もwindowsのみtrueで、macとlinuxはfalseです[2]。
二人が半月で八回直しました
告知の末尾には毎回二人の署名が付きます。Carl-VilhelmとMelvinです[4]。開発も販売もDazed Gamesで[2]、公式サイトにはこの作品と『Out of Hand Deluxe』の二本、そしてDiscordへのリンクがあります[7]。
パッチを日付順に並べると、何を急いで押さえたのかが見えます。8月21日にフグとクジラを弱くし、8月27日にはチョウチンアンコウの体力が煩わしいとして下げ、9月4日にはピラニアを調整し直してマグロをもう少し下げました[4]。8月24日には難易度選択が追加されています。イージーは生物の体力が25%低く与ダメージが半分、ハードは体力と与ダメージがそれぞれ25%高い設定です[4]。
9月4日の告知は、これがコンテンツ作業の前の最後のバグ修正パッチになりそうだと書き、来週からコンテンツ更新を始めると伝えています[4]。中身については書かれていません。
年齢区分の欄は空で、日本語は音声まで来ます
対応言語は16で、すべて音声まで対応します。日本語もインターフェース、音声、字幕の三つに印が付いています[3]。二人の開発元としては珍しい構成です。
年齢のほうは空欄です。ストアページに区分の表示が無く、アプリ情報の必須年齢も0です[2][3]。代わりに他国の区分はアプリ情報に載ります。ドイツは酒とたばこ、ファンタジー暴力の項目を付けて12歳、ブラジルはファンタジー暴力で14歳、インドネシアはオンライン交流と嗜好品と暴力をまとめて18歳です[2]。Steamが別に付けた案内には、ゲーム内チャットとオンライン交流が書かれています[3]。
利用者の評価はこうです。9月5日時点でレビューが53,814件、そのうち好評が51,156件で、表記は「圧倒的に好評」です[6]。日本語のレビューだけを数えると361件中339件が好評です[6]。他媒体の点数ではなく、Steamが利用者から直接受け取った票です。
この作品が値段分を返す相手は三通りです。まず、夜に二、三人集まって一時間ほど騒ぐ材料を探している人。次に、性能の低いノートPCに入れる作品を選んでいる人。最後に、一度払ったらストアを二度と開かずに済む作品を探している人です。
合わない側もはっきりしています。MacやコンソールしかなければPCで買う以外の道は今のところありません。見知らぬ人と混ざるのが負担なら、まず招待制の部屋を用意することになります。博打の演出が気になる人には、島ごとに引っかかる場所があります。
今日できることは二つです。一緒に起動する相手が二人以上集まるか数えること、そして招待制の部屋の設定を先に見つけておくことです。答えが出ていないのは来週です。コンテンツ更新を始めるとだけ書かれていて、最初の更新が島を増やすのか武器を増やすのかは、どの告知にも書かれていません。
出典
[1] Valve. 『How to Fish』Steamストアページ(韓国語). 2026年9月5日閲覧。
[2] Valve. Steamアプリ情報API、appid 4001890. 2026年9月5日閲覧。
[3] Valve. 『How to Fish』Steamストアページ(英語). 2026年9月5日閲覧。
[4] Dazed Games. 『How to Fish』Steam公式告知一覧. 2026年9月5日閲覧。
[5] Valve. Steam最多プレイチャートのデータ. 2026年9月4日集計、9月5日閲覧。
[6] Valve. Steamレビュー集計API、appid 4001890. 2026年9月5日閲覧。
[7] Dazed Games. 公式サイト. 2026年9月5日閲覧。
スクリーンショット
画像: Steam 公式素材


