STAR WARS ゼロ・カンパニー, シングルプレイヤーのターン制タクティクス

『XCOM』を作っていた人たちの初作品、バトルパスのない『STAR WARS ゼロ・カンパニー』

2026年8月27日に正式発売されたシングルプレイヤーのターン制タクティクスで、Bit Reactorにとって初めての作品です。Steamの週間グローバル売上ランキングでは8月25日の週に1位でした。PCの6,900円のあとに残る支払いは見た目だけのデラックスアップグレード1,500円ひとつだけ。同じゲームをPS5で買うと1,500円多く払うことになります。

プレイする

クローン大戦末期の工業施設の通路で、ブラスターを構えた隊員四人が遮蔽物の陰に分かれて立ち、通路の奥からバトルドロイドの影が近づいてくる場面

Steamの週間グローバル売上ランキングで、2026年8月25日の週の1位は『STAR WARS ゼロ・カンパニー』でした[1]。すぐ下の2位が『Counter-Strike 2』です[1]。性格の正反対な二本が並んでいることになります。下は何年も運営が続いている基本無料のオンライン作品で、上は発売から一週間の買い切りシングル作品です。

正式発売日は2026年8月27日です。PCとPlayStation 5、Xbox Series X|Sに同じ日に出ていて、早期アクセスではありません[2][3]。早期アクセスとは、未完成のまま先に販売しながら完成させていく売り方のことです。開発はBit Reactor、販売はエレクトロニック・アーツで、ルーカスフィルム・ゲームズが制作に加わっています[3]。

以下の数字はすべて、2026年9月3日にストアと公式ページから直接読んだ値です。同じ日の19時39分(UTC)に確認したSteamの同時接続は33,718人でした[4]。Steamにはリアルタイムの売上ランキングもありますが、売上高で数時間ごとに入れ替わる指標なので、この記事では一週間分をまとめた週間順位だけを引用します。

クローン大戦が終わりかけた時期に、小隊をひとつ預かります

ターン制タクティクスは将棋と同じ考え方で動きます。自分の番に隊員を動かして撃たせ、そのあと相手の番を待ちます。Steamの紹介文はこの作品を、クローン大戦の衰退期を舞台に精鋭部隊を指揮するシングルプレイヤーのターン制戦略ゲームと書いています[2]。EAのプレスリリースの表記もシングルプレイのターン制タクティクスです[3]。

プレイヤーが担うのは元共和国士官のホークスで、率いる小隊の名前がゼロ・カンパニーです[2]。向かい合うのは分離主義勢力寄りの準軍事カルト、インフィニット・コイルと、その頭であるクンドリィ・ファゾムです[5]。銀河を飲み込もうとする災厄シャドウ・プレイグと、小隊が戻る拠点ザ・デン。公式資料に名前が出ているのはここまでです[3]。

一人で遊ぶ作品だということは、ストアのデータからそのまま確認できます。Steamのカテゴリに並ぶのはシングルプレイヤー、実績、トレーディングカード、クラウドセーブといった項目で、マルチプレイの項目はひとつもありません[2]。協力プレイも対戦も用意されていないという意味です。

作った人たちの話も一行足しておきます。本作はBit Reactorにとって初めての作品です。EAのプレスリリースは、『XCOM』『シヴィライゼーション』『Gears of War』『The Elder Scrolls Online』を手がけた開発者が集まって設立したスタジオだと紹介しています[3]。このジャンルの代表格が『XCOM』なので、告知に名前が入っている時点で狙っている手触りが読み取れます。

6,900円のあとに残る支払いは1,500円ひとつです

PCの定価は6,900円です[2]。SteamとEpic Games Storeが同じ値段で、米国では49.99ドルです[2]。デラックスエディションアップグレードはSteamのDLC(appid 3701350)として1,500円で並んでいます[7]。6,900円に1,500円を足すと8,400円になり、これがデラックスの定価と同じなので、最初にデラックスを選んでも後から上げても総額は変わりません。今日決めなくてよい項目です。

その1,500円で開くのは全部が外見です。共和国大陸軍パックに共和国士官の制服と第100クローン中隊の装甲、ARCトルーパーの装甲が入り、シャドウ・コレクティブパックにパイクのヘルメットとタトゥー5種が入り、そこに武器のテーマ5種が付きます[7]。戦闘力が上がる項目は一覧にありません。

バトルパス、シーズンパス、ゲーム内通貨、ランダム型アイテム。この四つはどれも置かれていない項目です。Steam、PlayStation Store、EAの公式ページのどこにも置き場がありません[2][5][8]。だから公開すべき確率がそもそも発生しません。この誌面で扱う基本無料の作品では、狙ったキャラクターを確定で手に入れるのに何回引くかという計算から始まります。ここではその計算が要りません。

コンソールのほうが高くなります。日本のPlayStation Storeはスタンダード8,400円、デラックス9,800円、アップグレード1,400円と書いています[8]。PCと並べるとスタンダードで1,500円、デラックスで1,400円の差です。両方の機種を持っている人は、まずこの差額を見るほうが早いです。

買わずに入る道もあります。EAの公式ページが、本作のEA Play Proへの追加を告知しています[5]。特典として挙がっているのは、厳選された新作のプレミアムエディションを発売初日から遊べることと、EAのデジタル購入が10%引きになることです[5]。ただしEA Playの案内ページは、メンバーシップが一つのプラットフォームにしか適用されないと明記しています[9]。どの機種で使うかを、加入より先に決める必要があります。

実物版も一つあります。EAのプレスリリースが載せているコレクターズエディションは299.99ドルで、ハズブロのブラックシリーズのサーマルデトネーター、スチールブック、デスクマットが入ります[3]。

50GBを空けて座ってからの十時間

インストール前に見ておくのはストレージの50GBです[2]。最低動作環境はIntel Core i5-8400またはRyzen 5 2600X、メモリ16GB、GeForce GTX 1080かRadeon RX 5600 XT、Intel Arc B580で、この条件が1080p・30fps・低設定の基準です[2]。推奨はi7-10700KまたはRyzen 7 3700X、メモリ32GB、RTX 3080かRX 7800 XTで、1440p・60fps・高設定が目安です[2]。メモリ16GBは最低ラインなので、設定を下げて避けることができません。対応プラットフォームはWindowsだけで、macとLinuxには対応していません[2]。

座って最初にする作業は編成です。Steamの紹介文は、ならず者からアストロメクドロイド、さらにはジェダイまで、さまざまな種類の隊員でチームを組むよう書いています[2]。ホークス自身も戦闘クラスと外見を選んで作ります[5]。同じ隊員を続けて連れ出すことには意味があって、EAの公式ページは、隊員たちが協力の仕方を覚えて勝敗を左右する新しい戦闘シナジーが解放されると書いています[5]。編成を固定することが性能として返ってくる作りです。

手が覚えるのは順番です。隊員を一人動かすと敵の射線が変わり、その判断の積み重ねで結果が変わるとストアの説明が先に予告しています[2]。今日確認できるのはここまでで、キャンペーンを一周するのに何時間かかるかを書いた公式の数字はまだありません。

アクセシビリティの項目はストアにそのまま出ています。色の代替、音量の個別調整、難易度調整、字幕オプション、いつでもセーブ、クイックタイムイベント無しでプレイ可能が、Steamのカテゴリにすべて表示されています[2]。反射神経で勝負する作りではないという合図でもあります。

言語は始める前に一度見ておく価値があります。インターフェースと字幕は日本語に対応していますが、フル音声に対応している言語は英語とドイツ語の二つだけです[2]。台詞の量が多い物語主体の作品なので、この条件が引っかかる人は知ったうえで起動するほうがいいです。

レーティングはESRB T、PEGI 16、韓国GRAC 15、台湾CSRR C12と並んでいます[2]。

13,701票のうち2,820票が否定的です

Steam自身の集計から見ます。2026年9月3日時点でユーザーレビューは13,701件、うち肯定10,881件、否定2,820件で、要約表記はやや好評です[10]。五人に一人が否定を押した計算になります。この値は他社媒体の点数ではなく、Steamが自分の購入者から集めた票を数えたものです。他社のスコアはこの誌面では引用しません。

ユーザーが多く付けているタグは、Turn-Based Tactics、Turn-Based Strategy、Sci-fi、Singleplayer、Strategyの順です[6]。一方でSteamのジャンル欄はアドベンチャー、RPG、シミュレーション、スポーツ、ストラテジーになっています[2]。このうちスポーツは本作と関係のないメタデータのノイズなので、検索結果のジャンル表記だけで判断すると別の絵を受け取ることになります。EAの公式ページが自ら書いているジャンルはストラテジーとSFの二つです[5]。

モバイル版はありません。SteamのビルドはWindows専用で[2]、App StoreとGoogle Playのどちらを調べても本作は出てきません。スマートフォンで続きを遊ぶ方法を探している人は、ここで終わりです。

今日買う人と、もう一週間見る人

合いそうな人から書きます。一度支払ったらストアを開き直さなくて済む作品を探している人が最初です。順番を待つ戦闘が好きで、『XCOM』か近いものをすでに遊んだことがある人がその次です。スター・ウォーズは好きだが確率表は見たくない人も、ここに入ります。

合わない人もはっきりしています。友人と一緒に遊べるかを最初に見る人には入口がありません。協力プレイも対戦も無いからです。日本語音声が必要な人、メモリが16GBに届かないPCを使っている人、スマートフォンで遊ぶ作品を探している人も、ここで止まります。

機種を選べる立場なら、値段をもう一度見るほうがいいです。PCなら6,900円、コンソールだけなら8,400円で、同じゲームです。デラックスは後から上げても総額が同じなので、今日はスタンダードで始めても失うものがありません。毎月EAの作品をいくつも起動する人なら、まず一か月だけ定額サービスを付けて確かめる手もあります。

答えが出ていない場所は三つです。キャンペーン一周が何時間なのか、外見以外の有料コンテンツの計画があるのか、そして同じゲームでコンソールだけ1,500円高い理由が何なのか。どの公式ページにも書かれていません。

出典

[1] Valve. Steam週間グローバル売上ランキング、2026年8月25日の週. 2026年9月3日閲覧。

[2] Valve. Steamアプリ情報API、appid 2075800、日本ストア. 2026年9月3日閲覧。

[3] Electronic Arts. STAR WARS Zero Company Now Available On PC, PlayStation 5 and Xbox Series Consoles. プレスリリース、2026年8月27日。

[4] Valve. Steam同時接続数API、appid 2075800. 2026年9月3日19時39分(UTC)閲覧。

[5] Electronic Arts. 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』公式ゲームページ(日本語). 2026年9月3日閲覧。

[6] Valve. 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』Steamストアページ. 2026年9月3日閲覧。

[7] Valve. Steamアプリ情報API、DLC appid 3701350、日本ストア. 2026年9月3日閲覧。

[8] Sony Interactive Entertainment. 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』PlayStation Store 日本ページ. 2026年9月3日閲覧。

[9] Electronic Arts. EA Play 案内ページ. 2026年9月3日閲覧。

[10] Valve. Steamユーザーレビュー集計API、appid 2075800. 2026年9月3日閲覧。

ほかのレビュー

すべて見る →
苔むした森の道に緑の服の少年が青いオカリナを持って立ち、小さな光る妖精がその前を漂っている4.0
ゼルダの伝説 時のオカリナ

40周年の主役は28年前の一本でした。ゼルダの伝説 時のオカリナは11月5日、Nintendo Switch 2 専用で出ます

9月8日のゼルダの伝説 40周年 Direct で、青沼英二プロデューサーがリメイクの初の実機映像を見せ、発売日を11月5日と明かしました。Nintendo Switch 2 専用で、ダウンロード版7,980円、パッケージ版8,980円(税込)。素材ごとのテクスチャまで作り直し、カットシーンには声がつきます。

/アクションアドベンチャー(任天堂英国サイトのジャンル表記は Adventure)

霧が低く垂れこめた廃城の中庭で、槍を持った追放者が火の消えた祭壇の前に立ち、眼下の谷を見下ろしている場面4.0
Path of Exile 2

12月11日から無料になる Path of Exile 2、今はまだ入場料がいります

Grinding Gear Games のハックアンドスラッシュ ARPG で、まだアーリーアクセスです。8月25日の gamescom で12月11日の正式リリースと基本無料化が告知され、9月4日にイベントリーグ Forbidden Rites が始まりました。9月6日集計の Steam 最多プレイでは、一週間で94位から33位へ上がっています。

/ハックアンドスラッシュ アクション RPG

低ポリゴンで描かれた島の小屋の前。画面手前に釣り竿を持つ手があり、左の板壁にはルアーと軍用ナイフとダイナマイトが掛かっている4.0
How to Fish

発売2日で100万人、その後の半月で『How to Fish』のパッチ告知は8回でした

物理演算で動く協力釣りゲームです。8月20日に発売され、3日後に開発元が釣り人100万人を超えたと告知しました。9月4日集計のSteam最多プレイチャートでは8位です。支払いは880円の一度きりですが、ゲームの中には魚を賭ける博打の卓が別にあります。

/協力釣りアクション(Steamの公式ジャンル表記はアクション、カジュアル、インディー、シミュレーション)

外部サイトへ移動します

広告

GameSnapshots が運営するサイトではありません。決済や個人情報は移動先サイトの方針に従います。

移動する